菊地 修 氏 ナブテスコ株式会社 理事 技術本部 知的財産部長 兼 ナブテスコR&Dセンター長 AIPE認定 知的財産アナリスト(特許) 1981年、東京芝浦電気株式会社(現株式会社東芝)に入社し、社会インフラから情報システム、ソフトウェア、デジタルコンテンツ、ネットビジネス等の事業分野における知財戦略業務を担当すると共に、本社の知財法務責任者として知財訴訟や知財リスク管理を指導し、不正競争防止法や著作権法等の法改正に関与。その間、株式会社東芝 知的財産権法担当部長、東芝ソリューション株式会社 知的財産担当部長を歴任する一方で、EC事業戦略推進室で、ECビジネス特許プロジェクトマネジャとして、ネットビジネスの全社アイデア募集を実施し、3500件を超える新ビジネス提案を評価し特許出願を行うと共に、自らも社内ベンチャーとしてコンテンツ事業の立ち上げに取り組む。 2007年、株式会社ACCESSに入社し、次世代携帯電話(現スマートフォン)の標準プラットフォーム(OS)を開発し、その知的財産をグローバルにライセンスする事業に参画し、知的財産部長として知財戦略を策定しグローバルでの知財創造・保護とライセンス等のオープン(活用)戦略を実行。その後、自らスマートフォンの近距離通信機能を活用したIOT事業を起業し、事業モデル開発とその特許出願を行った上で、ソフトウェアのライセンスやシステム構築等の事業化に取り組む。 2012年、ナブテスコ株式会社に入社し、会社のグランドビジョン実現に向けて、グローバルでの事業競争力強化と企業価値高揚を図る知財戦略経営体制を構築し、各事業における「コア価値」を「知的財産」と位置づけ、その獲得・強化を的確に実現する知財戦略を策定してナブテスコクループ全体で事業活動の一環として実行している。特に、この知財戦略実行では、知的財産アナリストの能力と経験を活用して、コア価値の「顧客への貢献度」、「競合企業への優位性」、「将来事業への展開力」、「M&A等での経営力強化可能性」等を分析する技術マーケティング(IPランドスケープ)を実行し、経営者や事業責任者に対する知財参謀として、事業戦略やM&A等の提携戦略を提案し、その実行指導を実践してきた。これらの知的財産経営戦略を全社一丸となって実践してきたことが評価され、ナブテスコは「2018年度 知財功労賞 経済産業大臣表彰」を受賞。 また2018年からはナブテスコR&Dセンター長も兼任し、Connected Industries時代に向けた機械のIOT化、メカトロニクス化を早期に実現するため、これまで経験してきたシステム監視制御やIT・コンピュータ機器、通信、ソフトウェア技術を活用して、先進的な技術開発とその知財戦略を一体的に活動を推進している。 【これらの活動内容は、「IPジャーナル3号(一般財団法人知的財産研究教育財団2017年12月発行)」、「ナブテスコの知的財産経営戦略におけるIPランドスケープの実践」(2020年12月1日作成)をご参照ください。】 情報文化学会賞(産業奨励) 2003年受賞 |
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