小野寺 恭子 さん 二級知的財産管理技能士(管理業務) [医療法人社団 理事長秘書] 「経営者が考える戦略思考方法に触れられたことは今後絶対的にプラスとなってくれる」 |
漠然と、何かの専門知識を身に付けたいと思っていた時に仕事でやりとりのあった大学知財部の方のプロフィールに知財検定2級と書いてあったのを見たて知財に興味を持つようになりました。しかし、私の業務としては全く直接関係なかったので、3級から、受けていきました。2級を出願する時ホームページにこの講座のバナーがあって、2級がとれたらこういうのを受けてみたいなあと思ったのが最初のきっかけです。
私自身、ブランディングのほうが興味としては近かったのですが、実家が広告代理業を営んでいた環境で育ったことで興味が持てたことや、ずっと、「考える仕事」に憧れていたこともあり、本講座の受講を 決めました。
今後、多業種間を橋渡しするアイデアの必要度は今以上に増していくと思います。他の人はどうしているか? 成功例は何か? どんな工夫をしているのか? を考えなければいけませんが、受講前は、知的財産と関わりがあるのではないかと何となく思っていました。しかし、この講座で、価値のはかりづらい知財というものをどう評価し、いかに利益に繋げていくかという手法を体系的に学べたことで、はっきりとした関係性があるのだと確信しました。
本当に丸1日中缶詰めのような濃厚な4日間の1ケ月でしたが、もっと聞きたいと思う講義ばかりで、時間が本当に短く感じました。私は仙台から新幹線で通いましたが、第8期という向上心のある受講生同士のネットワークができたこと、素敵な講師の先生方に出会えたことは自分の大きな財産となっています。これからも自分なりに研鑽し、知識を深めていきたいと強く思います。
いわゆるコンテンツ業界に身を置く職種ではないので、申し込んだはいいけどついていけるかなという心配がありました。そのような中、ちょうど受講しはじめた時期に、全国誌の雑誌に当社代表のインタビューが掲載され、自社SNSにその掲載記事をアップすることになった時、コンテンツとの関わりは普段の生活の中に常にあることを実感しました。この時は契約戦略の村尾先生の授業を思い出しながら、各権利者の著作権に留意して間違いなく出版社に自信を持って自分で確認を行うことができたことが、自信につながりました。
また、後藤先生のマーケティングの講義では、自分の業務にすぐ応用できる手法を本当にわかりやすく教えていただきました。講演だけではなく、途中の資料に問題が書いてあり、受講者を当てながら進んでいくので、面白すぎて時間が足りないように感じ、もっと時間枠を増やしてくれていればいいのにと思うぐらいでした。
また、講義の後に、業務上いつもどうしたらいいのか悩んでいた当社セミナーのアンケートのことを質問に行ったら、大変丁寧にアドバイスをくださり、整理して前向きに考えられるようになって、逃げてはダメだとやる気が出ました。
その後、より簡単な方法で自動集計ができるような工夫をし、講義で習った手法でその課題の報告書を提示できたことで、当社の東京の担当者がはじめて仙台のセミナー運営を当日見にきたり、拠点間同士で情報共有して改善策を考えたりするための協力体制の構築をしたりと、ダイレクトに1度でうまくいったわけではないけれど、お客様にとってのより良い運営方法模索のワンステップを発案することができたと思います。後藤先生の講義を受けた結果として自分が前進できたことがとても嬉しかったです。すぐに答えは出ないし、簡単ではないけれど、あきらめずこれからも私なりの課題を、各部署と共有しながら、方向性を間違うことなく乗り切れるように邁進したいです。
数字で表せない概念を数値化し、論理的に根拠を提示しながら主張するという流れはどの仕事にも生かせると思います。全ての講義が事業を運営していく上で必要な知識であり、現時点での業務に直接関係がないと思えることであっても必要な知識であるということが実感できます。自分に関係ないと思っていたらいつまでも関係なくなってしまうので、主体的に思考する訓練としても、自分に関わる人の立場に立った視点で考えられるようになることは何においても誰にとっても、とても大切なことだと思います。
なお、私は現在、経営者付きの秘書業務を行う環境にありますが、よく考えてみるとこれは様々な橋渡しを行う仕事であるため、知財アナリストの養成主旨と重なる部分が大きいと思っています。経営者が考える戦略思考方法に触れられたことは今後絶対的にプラスとなってくれると思っています。
今後ますます、知財の重要性に精通することは個人、会社の信頼性の必須の構成要素になると思っています。またネットの即時性に伴いコンテンツの利用における注意点を知らないことが不利な時代となっていることは疑いがありません。
今後の計画としては、目の前の仕事にきちんと向き合いながら、この業務だからこそ「おっ」と思わせられるようなプラスアルファを加味していけるようになりたいです。
具体的には、まずはベースの第1歩として、現在の自分の業務における私なりの工夫と知財を、別モノとしてではなくリンクさせて、何が活用できるのかを改めて考え、積極的にいろんなところで手を挙げて、いろいろな人とのつながりを経る中で自分の知識も実践で広げていきたいと思っています。業務の中でも、自分の時間の中でも、あれもこれもやりたいことがたくさんできました。
このクオリティの授業がオールインクルーシブで一気に体感できることは非常に意義があることであり、価値そのものです。
また、現役の一流の先生が実際に目の前で実体験を交えて講義してくれるということも非常に重要なポイントです。成功体験を持っている人は、会いたいと思った人には無理をしてでも一目でもいいからなんとかして会いに行くと聞いたことがあります。それは、双方向で実在する共有体験がいかに人に影響を与えるものであるかの証明のように思います。また、同期とのネットワークもでき、今後も勉強会などを通じて研鑽しあえる機会を持てます。
目に見えない資産を形にするという見方で考えるならば、技術系もサービス系も同じであり、戦略的思考が不必要な会社はないと言えるでしょう。自分の直感を大切に、少しでも魅力的だと感じたのであれば、誰でも、どんな職種の人でも、自分のとらえ方次第で必ず役に立つ新しい視点、考え方のセオリーを身に着けることができますし、何より自分自身のモチベーションが確実に上がりますので、受講をお薦めします。
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