下山 潤さん 二級知的財産管理技能士(管理業務) [医薬品メーカー研究開発部所属4年] 「本講座を受講したことで、特許情報の無限の可能性に触れることができ、企業におけるその活かし方を考えるのが楽しくて仕方がない毎日を送っている」 |
私にとっては、小林誠先生の「科目7:まとめ(ケーススタディ)」が特に印象深かったです。限られた情報量から、事業を展開していく上でのリスクをステップごとに抽出し、ディスカッションを通してリスク軽減策を立案していく過程は、非常に臨場感があり、実際の業務で業務提携先を探索・選定する雰囲気を生で感じることができた貴重な時間でした。また、ケーススタディの結果をコンパクトにレポートにまとめ、説得力ある資料を作り上げる作業は、大変苦労をしましたが、達成できたことで、自信と力がついたことが実感できました。そして、この「自信と力」が本講座を受講して得られた最大の収穫であり、私自身の利益だったと感じております。
正直なところ、全ての内容が今後の業務に役立つと感じるほど本講座で多くのことを吸収できたと感じておりますが、即座に役立つという意味では、酒井美里先生の「科目4:知的財産調査」がよかったと感じております。 私自身、特許明細書を作成する際に、先行技術文献をどの範囲まで調査すべきか自信を持てていなかったため、社内の人に適切なアドバイスをできずにいました。しかし、酒井美里先生の講座を受講して、調査範囲を確定するための調査前の要約作成がいかに重要かを知ることができ、効率的な先行技術文献調査をできるようになりました。目から鱗と言っても過言ではないくらいの衝撃でした。その結果、特許明細書作成により多くの時間を割くことができるようになり、特許明細書の内容の質の向上を実感できております。
企業におけるクローズド戦略が限界を迎えつつある今、自社戦略に合致した提携先をいち早く見つけ出すことが、企業が存続していく上で極めて重要であると思っております。そのため、私自身、知的財産アナリストとして、特許文献をはじめとした技術情報の分析からテーマやプロジェクトごとに最適な提携先を積極的に提案していけるようになりたいと思っております。
また、提携先と交渉するにあたっては、自社技術の有用性を示すことがより優位な交渉を進める上で重要であることから、社内で眠っている「いい発明」を発掘し、その本質を見抜く「本質力」も鍛える必要があると考えています。
現在、これらに向けて、知財マインドの定着、必要なシステムの導入及び人財の育成ができるような環境づくりを進めております。
本講座注目の講師は、鮫島正洋先生です。
鮫島正洋先生が講義の中で紹介してくださる知財戦略セオリーは、知財戦略を立案する上での基本概念として、知っているだけで財産になるかと思います。そして、資料の1枚1枚が、経営陣に対して知財の重要性を説くためのヒントとなる材料となっているため、持ち帰って社内の知財マインド定着に使用できる点も受講生にとってはありがたいと感じています。
そして、最後に一言。何と言っても特許についての第一声がインパクト抜群でした。「この世の中には2種類の特許しかない。1つは必須特許。もう1つはクズ特許。」それ以後の 数時間は、先生の講義に聞き入ってしまいました。笑
特許情報は、いわばビッグデータの一種だと思います。このビッグデータから必要な情報を抽出し、解析することで、企業成長に寄与したいと考えている方には是非おすすめの講座です。私自身、本講座を受講したことで、特許情報の無限の可能性に触れることができ、企業におけるその活かし方を考えるのが楽しくて仕方がない毎日を送っています。
また、受講生の皆さんは、専門分野のバックグラウンドがそれぞれ異なってはいるものの、問題意識を非常に高く持っている方々ばかりでした。そのため、多くの刺激を受けることができ、自分自身の仕事に対するモチベーションのギアを1段階も2段階も上げることができると思います。
以上
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