VUCAの時代へ突入した今、これからの企業戦略に唯一の正解はないと言われています。そのような中、企業は、幅広く自社の未来の可能性を探索し、トライアンドエラーを重ねながら新しい価値創造に向けて進んでいます。そこでは、知財部門もＩＰランドスケープを駆使し、これに貢献することが期待されています。
一方で、このような経営課題に対して、「デザイン経営」という形でデザインの力を使って従来とは異なるアプローチで挑戦する企業も出てきています。例えばパナソニックなどが代表的です。 このように、不確実な事業環境に適応し成長するために経営のしかたを変えていく中で、それに応えていく知財活動とはどのようなものなのでしょうか。
従来の課題解決型のロジカルな思考法だけではなく、それに加えて価値創造のためのデザイン的な思考法を知財部門や知財パーソンが実装すると知財部門の在り方や知財活動はどのように変わり、企業価値創造に貢献できるのでしょうか。
本セミナーでは、知財活動におけるデザインの力を活用することのメリットや思考法の獲得について気づきを得ていただきたいと思います。

今回のセミナーでは、優れた知財活用で令和５年に知財功労賞を受賞した株式会社ニデックの知的財産課課長の石井さんと、デザインコンサルティングのプロフェッショナルである株式会社idealShip代表取締役の平野 幸司さんに登壇いただき、ディスカッションを行います。ここでは、デザイン的な思考法を取り入れた知財活動とはどのような活動なのか、IPランドスケープ活動や権利化業務における具体的なイメージを描き出します。そして、その結果としてどのようなメリットが知財組織と知財業務にもたらされるのかを明らかにしていきます。 知財・無形資産をより活用した経営のために、これからどのように知財活動を進化させればよいか、どのように経営に貢献するかといった課題感をお持ちの方に役立つ内容となっています。

１．テーマ説明（近藤）
・不確実な事業環境変化
・企業経営はどのように対応しようとしているか
・企業経営の変化に対応した知財活動とは

２．対談（石井さん、平野さん、モデレータ近藤）
・自己紹介
・デザインアプローチ（デザイン態度）とは
・知財部門へデザインアプローチがもたらすもの
・知財業務へデザインアプローチがもたらすもの
・デザインアプローチの導入のしかた

３．デザインの学びの機会の紹介