「トレードシークレット・マネージャー養成講座」概要
本講座は知財・法務のみならず、情報セキュリティと人材マネジメントを総合した全体最適という観点から自社の「営業秘密マネジメント」について改善提案する、という明確なアウトカムを目指す、という意味で斬新な講座です。
講座実施概要
| 日程 |
全4日間 4科目11講義 ※1日目から3日目の講義はオンライン受講が可能です |
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| 会場 | 金沢工業大学 虎ノ門キャンパス(東京都港区愛宕1-3-4 愛宕東洋ビル) 1111講義室(11階) |
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| 受講料 |
150,000円(税込) 下記に該当する方は受講料割引適用により、下記の受講料にて受講できます。
※同席受講をご希望の際は、別途同席者受講料が必要です。 |
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| 受講対象者 |
・ 企業内において「営業秘密マネジメント」について責任を負うべき人あるいは希望する人 |
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| 定員 | 40名 | ||||||||
| 申込受付期間 |
2014年9月1日(月)15:00 ~ 2014年9月25日(木)15:00(予定) ※申込を締め切りました |
開講スケジュール
| 実施日 | 講義名称 | 時間 |
|---|---|---|
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1日目 |
経営戦略と営業秘密(概論) 「経営戦略における営業秘密保護の位置づけと実践のフレームワーク」 |
1.5時間 |
| 戦略 「トレードシークレット・マネジメント戦略-営業秘密の有効な保護と活用-」 |
2.0時間 | |
| リスクマネジメント 「技術流出リスクのマネジメント」 |
1.5時間 | |
| 人材マネジメント 「人材マネジメント」 |
1.5時間 | |
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2日目 |
法律・判例・管理指針 「技術情報の「営業秘密」としての法的保護 ~その必要性、合理性~」 |
3.0時間 |
| 理論と実践 「理論と実践 ~営業秘密流出の実態から考える営業秘密管理~」 |
3.5時間 | |
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3日目 |
情報セキュリティ 「情報セキュリティ」 |
2.0時間 |
| 秘密保持契約 「秘密保持契約(NDA/NDL, CA/SA)」 |
1.5時間 | |
| 企業の実例 「企業の実例」 |
2.0時間 | |
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4日目 |
個人情報保護 「企業活動における個人情報保護のポイントと実務的論点」 |
1.5時間 |
| まとめ・ワークショップ 「営業秘密マネジメント戦略の設計演習」 |
4.0時間 |
講座内容
本講座の各科目においては専門領域のエキスパートである講師を数多く招聘し、専門的知識のみならず企業における具体的な事例を学ぶとともに実践に活かすことができる能力を身に付けられます。
※講師のお名前から講師詳細をご確認いただけます。
| 経 営 |
0:経営戦略と営業秘密(概論) 「経営戦略における営業秘密保護の位置づけと実践のフレームワーク」 |
渡部 俊也 氏 |
| 企業の経営戦略(全社戦略および事業戦略)における営業秘密保護の位置づけを理解するのとともに、どのような考え方で営業秘密保護のマネジメントの実践に結び付けていけばよいのかについて議論を行う。 |
1.5時間 |
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| 1:リスクマネジメント 「技術流出リスクのマネジメント」 |
肥塚 直人 氏 | |
| 営業秘密を含む技術情報等の流出に対して、情報セキュリティの強化や契約書の見直しといった個別の対策を講じても効果が限定的であったり、費用対効果の悪い対策となってしまうことが多い。これは全社的なリスクマネジメントの観点が不足していることに原因があり、本講義では体系的な技術流出リスクのマネジメントについてご理解いただく。 | 1.5時間 |
| 営 業 秘 密 ・ 技 術 流 出 |
2:戦略 「トレードシークレット・マネジメント戦略 -営業秘密の有効な保護と活用-」 |
小林 誠 氏 |
| 経営戦略と知的財産戦略及びトレードシークレット・マネジメント戦略の関連性を紐解き、営業秘密の戦略的な管理・活用方法について解説する。 特に、市場拡大と利益確保の観点からオープン&クローズ戦略の考え方と重要性を解説するとともに、昨今の海外進出における営業秘密管理や知的財産の複合的保護の事例を紹介する。 |
2.0時間 |
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| 3:法律・判例・管理指針 「技術情報の「営業秘密」としての法的保護 ~その必要性、合理性~ 」 |
鮫島 正洋 氏 高瀬 亜富 氏 |
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| 技術情報の管理は、大別して特許化とノウハウ保護に分類されるが、あらゆる分野で技術がコモディティ化している昨今、後者の比重が事業競争力の維持という観点で増している。本講においては、技術のコモディティ化の意義について定義し、その環境の中で特許化の比重が全体的に小さくなっているという構造的変化を明らかにするとともに、ノウハウ保護の具体的方法論について、経済産業省の発行した管理指針や最新判例をベースに論じることとする。 | 3.0時間 | |
| 4:理論と実践 「理論と実践 ~営業秘密流出の現実と現場対応の実態~」 |
岡田 大輔 氏 | |
| 世間を揺るがすほどの大きな営業秘密流出事件に隠れ、表沙汰にならない営業秘密の流出事件が多数存在しています。これらの事件について何が原因でどのように引き起こされるのか。事件の裏側で何が起こり、どのような対応がされているのかを解説し、どのような戦略が必要とされるかを考えていただきます。 | 3.5時間 | |
| 5:秘密保持契約 「秘密保持契約(NDA/NDL, CA/SA)」 |
牧 虎彦 氏 | |
| 内容:秘密保持契約の解説に始まり、最近の傾向、共同開発検討の際に用いられる特殊な秘密保持契約等を紹介する。 ねらい:和文、英文のサンプルを使用し、特に英文秘密保持契約(NDA)を学習することにより、この受講者が提示されたNDAにコメントを作成することができ、またそれ程複雑でないNDAのドラフトが作成できるレベルに達することを目指す。 |
1.5時間 | |
| 6:企業の実例 「企業の実例」 |
牧 虎彦 氏 |
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| 内容:技術会社の基本的な「オープン・クローズの考え方」、及びクローズ戦略における技術情報流出の例と防止対応策を解説する。以下を含む; i) 特許かノウハウか、ii) 漏洩問題、iii) 契約終了時の措置、 iv)コンタミネーション、v) 情報開示ガイドライン。 ねらい:受講者は、企業における秘密情報の取り扱い、情報流出防止策、対処法等の実務を理解し、担当者として実施すべき基本的事項を把握できる。 |
2.0時間 | |
| 7:個人情報保護 「企業活動における 個人情報保護のポイントと実務的論点」 |
結城 大輔 氏 | |
| 営業秘密と密接な関係にある情報として「個人情報」がある。企業が取引先や顧客等の個人情報を取得・収集したり,管理・利用したりする場面は様々である。顧客名簿やクレジットカード情報の流出,ビッグデータ活用等,新たな問題が次々と発生する中で,個人情報保護法の改正も予定され,重要度の高まる個人情報保護の企業実務に精通することを目指す。 | 1.5時間 |
| 情 報 セ キ ュ リ テ ィ |
8:「情報セキュリティ」 | 雲野 康成 氏 大沼 千秋 氏 |
| 「情報セキュリティ=IT」という印象が強い情報セキュリティの分野ですが、「情報セキュリティ」イコール「IT」は誤りです。情報セキュリティは①「人(組織)とルール」②「ルールを基に人(組織)が織り成すプロセス」③「人・プロセスを支援するシステム」の3要素が不可欠です。 本講義では、「企業のルールや業務プロセスに対する情報セキュリティ評価」「システムの脆弱性診断とコンサルティング」に携わる第一人者が「情報セキュリティ用語集」を座右に、実際の現場体験と「情報セキュリティハンズオンチェック」を織り交ぜながら、ご聴講の皆様が明日から使える情報セキュリティ講座をお届けします。 |
2.0時間 |
| 人 材 マ ネ ジ メ ン ト |
9:「人材マネジメント」 | 肥塚 直人 氏 |
| 人を通じた営業秘密を含む技術情報等の流出が相次ぐ中、人材マネジメントの観点からどのような対策を考えればよいのかについて、「技術流出リスクマネジメント」の講義も踏まえて具体的な取り組みについて解説する。 |
1.5時間 |
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10:「まとめ・ワークショップ -営業秘密マネジメント戦略の設計演習-」 | 小林 誠 氏 岡田 大輔 氏 |
| 本講義は、仮想企業における営業秘密マネジメント戦略の設計に関するワークショップを通じて、本講座(科目0~9)において修得した知識を活用しながら、トレードシークレット・マネージャーとしての実践的な活躍の場面を想定することで、知識のより深い理解と定着を図ることを目的とする。 |
4.0時間 |
「トレードシークレット・マネージャー」養成講座 講師紹介ページ
オンライン受講 
ガイダンスで開催日程に関する要望が多く寄せられたため、講義の内容をオンラインで配信することにいたしました。当日の講義の内容を後日動画配信します。当日会場受講ができない場合でも、後日オンラインで受講いただけます。
会場受講ができず、オンライン受講をした講義については所定の手続きにより出席として取り扱います。
<このような方にご活用いただけます>
・お仕事の都合で会場受講できない日がある方
・会場受講後に動画で復習をしたい方
・遠方にお住まいで全4日間の会場受講が難しい方
| オンライン受講の 対象となる講義 |
1日目~3日目のすべての講義が対象。(最終日の講義を除く) 4日目については対象となりません。 ※4日目を欠席された場合、本講座を修了できません。 |
|---|---|
| 配信方法 | 講義の2日後から最終講義日までの動画配信を予定 |
| 視聴方法 | ・視聴に必要となるURLとPWを各講義日程ごとにメールで通知します。 ・講座の動画はUstreamを利用して配信します。 Ustreamの動画視聴要件についてはこちらをご確認ください。 ※こちらのガイダンス動画と同様の配信方法となります。 |
| 出席認定の手続き | 会場受講ができず、オンライン受講をした講義については、ウェブサイトのフォームから申請をしただきます。申請には、動画の最後に記載された講義コードの入力が必要となります。 手続きは、レポート提出の期限までに行っていただく必要があります。 |
| 注意事項 | ・テキストはPDFファイルをダウンロードしていただきます。 ・4日目は動画配信は行いません。 ・動画は必要に応じて編集を行う場合がございます。 ・収録機材の不具合等により配信ができない場合あることをあらかじめご了承ください。 |
同席受講制度
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企業において戦略的な営業秘密保護や技術流出防止を実行するにあたっては、その責任者として実務にあたる「トレードシークレット・マネージャー」だけでなく、経営陣が「営業秘密マネジメント」の本質を理解し、「トレードシークレット・マネージャー」が活躍しやすい環境を作ることが重要です。 そこで、経営陣に理解いただきたい内容について解説を行う第1日目について、役員・役職者の方が受講者と同席して受講いただける制度を設けております。
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修了証の交付
全科目(免除科目を除く)を受講し、レポートが受理された方には修了証を発行します。
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